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  • 執筆者の写真飯室淳史

元GEヘルスケアの飯室氏、企業向けコンサルティングで使う「B2Bハックカード」を開発

この記事は、忘れもしない「2016年9月15日にGEを退社したこと」をニュースとして日経で取り上げてもらったのだ。B2Bハックカードの紹介も兼ねていたからか、Facebookのシェアが1,000回を超えた記念すべき記事だ(残念ながらカウンターはリセットされてしまってゼロに戻っている)。当時はこの記事のおかげで、セミナーなどへ顔を出すと、知らない方にも声をかけてもらえたりと知名度がぐんと上がったのを覚えている。日経さん、ありがとう。


 GEヘルスケアのグローバル本社で、ライフサイエンス チーフ デジタルマーケティングエバンジェリストなどを務めた飯室 淳史氏が2016年9月15日に同社を退職し、個人事業主となった。10月21日には同氏が開発した「B2Bハックカード」を公開し、企業向けのコンサルティング活動のツールとして活用している。


 飯室氏はGEヘルスケアで、営業統括責任者やマーケティング本部長など双方の立場を経験。2015年にはGEヘルスケアの全世界のデジタルマーケティング戦略を日本から統括するグローバルリーダーとなった。その過程で、営業支援システムや顧客管理システム、マーケティングオートメーション(MA)の導入に関わったが、プロジェクトが思い通りにいかない経験もした。


 プロジェクト企画書などの品質には差がなかったことを振り返り、飯室氏がたどり着いた問題点はプロジェクトのメンバー、関与する社員、影響を受ける顧客に「アクセプタンス(Acceptance)」が低かったこと。そこで「プロジェクトの効果を高めるため、アクセプタンスの向上を考えるようになった」(飯室氏)。


 ここから飯室氏は、アクセプタンスの低さを解決するためのコミュニケーション戦略を設計する。「アクセプタンスを高めるには、その人が何をどう理解したかが重要」「理解した後に、共感することでその人が行動が変わる」「行動が変わるのは、その人自身の課題を解決してくれる相手に対してだけ」というものだ。


 こうして「その人のゴールを理解して、一緒に解決するためのコミュニケーションを可能にする」(飯室氏)ツールとして開発したのが、BtoBハックカードである。実際にコンサルティング対象とカードを使いながらコミュニケーションをしていく。


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