事前の読み物 補足)ウサギとカメ

最終更新: 3月4日

久しぶりにイソップ寓話を読んでみよう。アメリカ国会図書館所蔵のイソップ寓話を私の翻訳で我慢していただきたい。子供向けの道徳教材として編集されており、しっかりと教訓まで書かれている。


米国議会図書館がiOS用の無料のインタラクティブ電子書籍アプリ「Aesop For Children」をリリース(2012年)

https://www.infodocket.com/2012/07/24/library-of-congress-releases-aesop-for-children-a-free-interactive-ebook-app-for-ios/


#ウサギとカメ

The Hare and the Tortoise (耳の長い野ウサギと陸ガメ)


ある日、ウサギはカメをのろまだとからかい


「それじゃ、どこにも行けないだろう」とあざ笑うと


カメは笑いながら答えました。


「いいえ、あなたが思うよりはずっと早いんですよ、その証拠にあなたと競争してみせますよ」


ウサギは、面白がってカメの挑戦に同意しました。


キツネが、審判を引き受けてコースを決め、二匹をスタートさせました。


どんどんウサギは視界から遠ざかり、カメにウサギとの競争がどれほど馬鹿げているかを思い知らせるために、ウサギはコースから外れて、カメが追いつくまで昼寝をすることにしました。


その間、カメはゆっくりと着実に歩き続け、うさぎが寝ているところも通り過ぎました。


それでもウサギは幸せそうに眠り続け、ようやく目を覚ましたときに目にしたのは、カメがすでにゴールを目前としているときでした。


ウサギは慌てて走り始めましたが、とうとうカメを追い越すことはできませんでした。


レースは早いものが勝つわけではありません。


- - - - -

さて、ウサギはなぜ負けて、亀はなぜ勝てたのだろうか?


なんだか「レースは早いものが勝つわけではありません。」も意味深だ。


一般には、ゆっくりでいいからコツコツと着実に進めば結果が出せる、みたいな教訓になるようだが、「学びの本質」では、少し見方を変えてみたい。


1)ウサギがカメを「のろま」だとからかっているが、B2Bハックカードで考えると、これは問題点である。ゴールを共有していない時点で、遅いか、早いかを論じるのは無意味である。ゴール達成のために足の速さが重要なkey success factorになるのであれば、問題視すればいいわけだが、もしもそうでなければ、これは問題ではなく、単なる誹謗中傷に過ぎない


2)そこで、カメが競争することを提案し、初めて共通のゴールが出来上がる。


3)キツネがコースを決めたことで、ゴールと現状のギャップが明らかになり、ゴールに早く到着する方が勝つと言う勝利条件も明確になる


4)そしてスタートするわけだが、実はこの時点でウサギとカメは異なるゴールを目指してしまっている。


ウサギは、「カメにウサギとの競争がどれほど馬鹿げているかを思い知らせる」事をゴールにすり替え、


カメは、当初のまま「ゆっくりと着実に歩き続け」ることでコースのゴールを目指した。


そう、ウサギにカメが勝てた理由は明白で、カメはゴールにたどり着く事を目的としたからだ。


ウサギはそうじゃなかったのだ。


この目的の違いが、カメをゴールにまで辿り着かせたのだ。


さて、皆さんに質問です。 「皆さんの目的は誰かに勝つ事ですか? それとも?」

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