セミナー開催と公衆衛生

最終更新: 3月2日


【お知らせ】2020年2月27日(木)午後5時現在

「Sales & Marketing DAY ~営業とマーケティングの連携強化、そして売上拡大への為の道標~」は、新型コロナウィルスの感染が拡大している状況を踏まえ、諸般の事情を考慮し、開催を延期させていただきます。お申込みいただいた方には別途ご連絡いたします。

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私は薬学部出身で「公衆衛生学」を学んできたことと32年間のライフサイエンス業界で働いてきた経験がある。感染症に関する多少の知識を持ち合わせていたことと、感染症に関する専門的な論文や国立感染症研究所がシェアしているPCR検査マニュアルなどを読んで理解ができるので、せっかくの専門性を役立てられないかと考えた。


そこで、セミナーに参加する皆さんの安全を可能な限り高めることはできないかと思い、残すところ福岡会場のみとなったものの、感染の状況も刻一刻と深刻になってきていると感じるので、思い切ってセミナー開催に向けてのコレまで東京会場からはじめて試行錯誤してきた公衆衛生対策をシェアして、同じような状況で悩んでいる方の参考になればと幸いと考えた。


ただし、これが絶対の正解だというわけではないことをご理解いただきたい。一つの考え方であり試みである。


また、私自身が重度の喘息を持病とするため、朝晩のステロイド吸入と去痰薬とインターロイキン6阻害剤の服用を欠かせないハイリスクであり、主治医から「新型コロナウイルスどころか、インフルエンザにかかれば重症化して命を落とす危険がある」と強く指導を受けている。


正直に言えば、2月21日(金)の大阪での講演終了後から、喉の腫れと軽い痛みがあり、今の時点で主治医の診察を受ければ、確実にドクターストップが掛かる寸前である。もしも倒れたときのために東京・名古屋・大阪会場での講演をそのままライブ録画しておいた。


最悪のケース(喘息の発作、もしくはインフルエンザなどのウイルス感染)を想定すると、福岡ではそれらの動画をご覧いただくことになるか、あるいは私のオフィスからONLINEライブ中継での講演とQ&Aセッションを行うことになるかも知れないことを予めお知らせしておくことをお許し願いたい。事務局にはオンラインセミナーへの変更も打診してみた。(2020年2月27日午後5時現在開催延期となった)


すでに、東京・名古屋・大阪会場に参加した皆さんはご存じのことだが、セミナー事務局からは、繰り返し何度も何度も、公衆衛生的な観点からの注意事項のメールが飛び、会場ではしつこいくらいのアナウンスがあったはずだ。


ここで、「公衆衛生」とは何か、その定義を確認しておきたい。

共同社会の組織的な努力を通じて、疾病を予防し、寿命を延長し、身体的・精神的健康と能率の増進をはかる科学・技術である

 ウィンスロウ(C.E.A. Winslow; WHO, 1949)の定義


これは、ひとりひとりの個人の疾病の予防と健康だけではなく、社会という単位で疾病予防と健康を考えようと言っているのだ。


たとえば、ワクチンの「集団免疫」で考えるとわかりやすいかも知れない。たまに「インフルエンザワクチン打ったけど、見事に感染したよ、意味ないじゃんか」という書き込みや投稿、嘆かわしいニュースを見るが、そうではない。公衆衛生の観点と集団免疫の意義から考えるとわかってくる。

1957年のアジア風邪と呼ばれた抗原変異したインフルエンザA/H2N2型ウイルスの大流行で感染者が約300万人、推計で約8000人死亡した教訓から1977年には予防接種法で小中学生の接種が義務化され日本は「集団免疫」を獲得したのだ。このウイルスは、その後の11年間流行を繰り返したそうだ。

このインフルエンザを例にとると


  1. 日本はその当時の小中学生は95%以上がワクチンの集団接種で高い「集団免疫」を獲得していた

  2. ワクチンの直接的な効果は ①個人の感染率の低下と ②感染源として他へ感染させることがなくなる、この2つだ

  3. 体質や体調などによってインフルエンザワクチンを接種できない人が、集団予防のバリアによって、感染をするリスクを減らせる

今回の新型コロナウイルスではワクチンがない状態なので、感染者は、感染源として市井にうろうろ放置されることは、集団免疫がないために、重症化しやすい高齢者やハイリスクな慢性持病を持つ人々の感染リスクを高めることになる。

どっかの大臣なのか元総理が「マスク無しで頑張る」ような発言をしたが、そう言う本人が頑張るかどうかではなく、集団免疫がない以上は、自分が感染源にならない、そして感染を拡大する状況へ自分を置かない、という公衆衛生への理解が不可欠だ。


そこで

█セミナーを公衆衛生の観点で運営する

すでに2月4日の東京会場から、会場運営スタッフに徹底した公衆衛生の観点で強いメッセージを出し、これが正解かどうかは、結果でしか判断できないが、ベストを尽そう、と運営してきた。


█リスクコミュニケーションの徹底

参加者の安全のために、主催者側の考えと、行動を正確に迅速に伝えようとした。


※著しい悪天候や感染症の流行など、参加者に危険を及ぼす恐れがあると主催者が判断した場合、開催を中止する場合がございます。その際は、前日の夕方までにメールにてお知らせします。


※感染予防の観点から、咳エチケットやマスク着用にご協力をお願いいたします。また、 発熱がある場合や、ひどい鼻水・咳などの体調不良を感じた場合には、参加を控え、外部の医療機関を受診するようお願いします。


※会場内で他の参加者のかたが不安になるような体調不良・ひどい鼻水・咳などの症状が観られた場合には、主催者独自の判断で退席いただく場合もございますことをあらかじめご了承願います。


※参加者皆様の安全のために、これまでも公衆衛生対策を徹底してきましたが、今回の政府専門家会議の見解を受け、我々自身が、感染の拡大を助長することがないように、参加者の皆様にはご協力をお願い申し上げます。


※なお、新型コロナウイルスは「高齢者や基礎疾患がある人が重症化しやすい」事が明らかとなっております。重症化につながる基礎疾患として「糖尿病」「心不全」「腎障害・透析患者」「呼吸器疾患(ぜん息を含む)」「生物学的製剤・抗がん剤・免疫抑制剤投与患者」に該当する方は、感染しますとハイリスクになる可能性が高いとされておりますので、何卒ご参加をお控えください。


※また、妊婦の方、75歳を超えるご高齢の方につきましても、ご参加をお控えいただきたくお願い申し上げます。


いや、ここまで徹底するなら、もはや開催しない方がベストに思うが、如何だろうか?


█技術的に解決できる問題には徹底して対応する

会場での咳エチケットのマスクをスタッフ全員が着用

アルコール消毒薬を会場入り口に用意する

名古屋会場以降はスタッフが、入り口で参加者全員に消毒薬を手のひらに噴霧してから入場してもらった

消毒用アルコールのポンプは最後まで押し切って出てきた量をすべて使い切る

参加者全員にマスクを配布した

名古屋以降は参加者がすでにマスク着用して来場した

マイクの手渡し時の手袋着用

名古屋以降では使用後のマイクは必ず毎回アルコール消毒してから次の質問者へ手渡す

トイレの後は手洗い後に消毒徹底と注意喚起

場内アナウンスを何度も何度も何度でも繰り返す


ここまで徹底はしてみたものの、コレで充分、大丈夫とは言えない。もはや、会場での感染予防対策 及び 感染拡大の阻止対策は、できることはすべて対応しているが、これが完璧なわけではない。


いまはもう市中感染のフェーズに入ったので、一定の不顕性感染者が増えて、収束する時期までに医療体制が崩壊しないことを祈るばかりだ。


くりかえしになるが、正直に言えば、2月21日(金)の大阪での講演終了後から、喉の腫れと軽い痛みがあり、今の時点で主治医の診察を受ければ、確実にドクターストップが掛かる寸前である。もしも倒れたときのために東京・名古屋・大阪会場での講演をそのままライブ録画しておいた。


最悪のケース(喘息の発作、もしくはインフルエンザなどのウイルス感染)を想定すると、福岡ではそれらの動画をご覧いただくことになるか、あるいは私のオフィスからONLINEライブ中継での講演とQ&Aセッションを行うことになるかも知れないことを予めお知らせしておくことをお許し願いたい。事務局にはオンラインセミナーへの変更も打診してみた。(2020年2月27日午後5時現在開催延期となった)


公衆衛生的な観点で言えば、参加者の皆さんの安全を考え、感染のリスクを避け、さらには感染拡大を助長しないためにも、政府からの新型コロナウイルス感染症対策の基本方針にもあった

「地域や企業に対して、イベント等を主催する際には、感染拡大防止の観点から、感染の広がり、会場の状況等を踏まえ、開催の必要性を改めて検討するよう要請する」

を踏まえると、私から福岡セミナーの開催の是非を事務局と協賛社に進言しようと思うのと、参加者の皆さんにも強く来場を勧めることはできないと思っている。



最後に、お約束通り、セミナーで私が使ったスライド160枚のダウンロードは以下


講演スライドダウンロード事前登録を開始しました

https://www.b2bhack.com/blog/download_nikkei



全国セミナーが終了した3月以降に、講演で使ったスライドや、講演動画、質疑応答などは以下の2カ所で公開予定

3月中旬を予定講演スライドのダウンロードと講演動画https://www.b2bhack.com/blog


3月初旬を予定講演スライド、講演動画フルバージョン、質疑応答、事前の読み物の続編(事後の読み物シリーズ)などのすべては、私が主催する学校でも会社でも教えてくれない一生使える学びの本質をシェアするという無料のFacebookコミュニティでシェアする先行公開予定である。



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